わかりやすい説明も結局わかりにくい
いきなりですが「エビデンス」や「クライテリア」って言葉を知っていますか?
私は、数年前まで知りませんでした。
ビジネス用語としてだけでなく、単に英語としても知りませんでした。
ビジネス用語として当たり前になっているのかもしれませんが
やはり「証拠」
「規格(クライテリアは、製薬業界ではこの意味で使う人が多いです)」
と日本語の方で表現するほうがわかりやすいと思います。
上司から「エビデンスは?」と言われて
となる人も多いのではないでしょうか。
普段使い過ぎていて、それがわかりにく説明となっているかもしれない
ということにさえ気づかない場合もあります。
今一度、説明するときに「これってどうなんだろう?わかりやすくできないかな?」
と考える癖をつけたいものです。
でないと、日本人に道を聞かれているのに
「そこのコーナーを、ターンレフトしたら、トラフィックライトがあるので・・・」
な~んて説明をしているのと同じ感覚になってしまいますよ。
↑ちなみに、余談ですが、こちらの実験器具は「メスフラスコ」と言います。
高校の化学の教科書では、たぶん一度ぐらい出てくる名前だと思います。
細くなっている部分に標線と呼ばれる線がついているのですが
ここまで溶液を入れると「ちゃんとした濃度の溶液を調製できる」という物です。
なので、秤った固体や液体をまずこれに入れて
適量の溶液でそれを溶かして、最終的に標線まで液体を入れると
「濃度がバッチリだぜ!」ってなるわけです。
この線まで液体を入れることを「メスアップ(する)」と言います。
これは、製薬業界ではなく、化学業界の人なら
たぶん、この言い方をしていると思います。
こういう言葉を知らない場合は、知らない側が覚えていくしかないと思います。
化学用語の中にも「それは、そのまま覚えるべき言葉」と
「それは日本語を使おうよ」という言葉があります。
言葉の使い方次第で、あなたの評価は必ず変わってくるものですよ。