派遣社員の自己満足の仕事術

自分を認めてもらうための万人受けしない考え方・仕事術です。

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(雑談)信頼関係を作る前に偶然が生んだマイナス評価

(ひとつ前の投稿でお知らせしていた、勘違い話を書いてみたいと思います)

 

私のいた製薬会社というところは

「分析」と一言に言っても、職種によって多少の違いがあります。

みなさんが高校時代に習った「化学」と「生物」が

異なる分野であったような感覚です。

なので、製薬業界で働いている人が、全てのルールを把握しているわけではありません。

 

<え?椎茸って2つあったの?>

話を進める前に、内容がややこしい話しなので「椎茸」を例に説明しますね。

例え話なので、椎茸には生椎茸と干し椎茸と

2種類あることが一般的ではない世界にいると仮定してお聞きください。

(実際に話したいことは、同じ化合物の水和物の有り無しの話なんです)

 

私がとある会社に入った頃の話で偶然が生んだ勘違いでえらい目にあった話なのですが

私の所属していたチームのリーダーさんも、私とほぼ同じ時期に

親会社より出向で来られた新人さんでした。

その方は、動物実験を主に担当されてたようで

私が過去にやっていた分析とは少し毛色の違う分析担当者だったんです。

 

その会社で初めての仕事は「椎茸」の分析をすることになり

会社には「生椎茸」が送られて来ていました。

私は、前職で取り扱った経験があるので「干していないものは、水で戻す必要がない」という知識がありました。

 

ところが、この仕事を教えながら私を教育してくれた社員さんは

「椎茸は水で戻すもの」という認識を持った方だったのです。

私は、この会社では新人なので信頼もありません。

ですが、この会社ではこの方のかたのほうが、私より信頼があります。

上司も「その人が言うのだから間違いないだろう」となったわけです。

「いやいや、それは違います」と言ったところで聞いてもらえません。

結局、相手先に尋ねることになりました。

この時の上司の尋ね方が「水での戻し方を教えてください」

という聞き方をしてしまったんです。

「水で戻すのですか、戻さないのですか?」という聞き方をしてくれていたら

「そちらに送ったのは生椎茸なので、水で戻す必要はないです」と回答を得られていたでしょう。

 

「生椎茸も干し椎茸」の相手先の製品なので、相手は2種類の存在を知っています。

私の会社に「生椎茸だけを送った」ことも知っていたでしょう。

ところが、上司の質問から「あ、干し椎茸のことも聞きたいんだな」と思ってしまったんだと思います。

この勘違いから「こうやって水で戻すんですよ」と相手から回答が返ってきてしまいました。

上司は「やっぱり水で戻すみたいだぞ」と私に言ってきたのですが

「生椎茸を水で戻すなんてありえない」と思いながらも

信頼のない新人である私は、渋々試験に臨みました。

案の定、結果は惨憺たるものです。

私の技量も疑われて、再度試験をしましたが、良い結果は得られません。

そりゃそうですよ。違う条件で分析しているんですから良い結果なんて出るはずがありません。

結局、再度話をした時に勘違いであることがわかり

正規のやり方で試験を行ってきちんとした結果を出しました。

 

「なぜ人の言うことを聞かない」と心の底から思った出来事でした。

ちなみに言っておくと

実際の話は

(正解)水和物を持った標準品はそのまま使う

(誤)水和物を持った標準品を乾燥して使う

「乾燥したら、水がどっか行っちゃうでしょ」って話でしょ?(笑)

そりゃ試験なんで、乾燥させるパターンもあり得るかもしれませんが

そもそも、その乾燥条件書いてないんですよ。もう無茶苦茶でした。

 

(読んだ方へ)

椎茸に例えてみて、余計にわかりにくかったかなと反省しております。

ここまで書いたので、とりあえずこれで投稿して

わかりにくそうなら別の例えに変えてみます。