私は、製薬会社の分析部門で派遣社員をしていました。
(前にもお話したことですが)
私が見てきた派遣という生き方は、正社員と何が違うのか?
というと「給料面の違い」か「本当に重要な会議に出席しない」
ぐらいの差しかありませんでした。
給料面も「ボーナス」部分の差があるだけで
それ以外は、全く正社員と変わらない給料をいただいていました。
なぜそんなことがわかったかというと
正社員の方が「時給換算したら自分の給料はいくらなんだろう?」
と言って計算した金額と、自分が算出した給料が全く同じだったからです。
派遣社員として働いていた頃は、一部の社員よりも働いていたという自負はあるので
給料に関して「同じ給料で、ボーナス部分は向こうが上か~」
という思いはありましたが、自分が選んだ道だったので
それは仕方ないと思っていました。
この考えが結構重要なところで、派遣社員の中には
「正社員との扱いの違い(差別話ではないです)」や
「派遣社員の方が仕事をしているのに、給料が違う・・」とうったえる人がいます。
でも、私が思うに、社員との差については「決まっていた契約でしょ」
2つ目のことについても「他人は関係ない」というだけの話なのです。
相手が仕事をしないことで、自分に影響が出ている場合には
文句を言うのは当然だと思うのですが、ただ単に「あの正社員働かいな~」
というだけなら、あなたは、与えられた仕事をこなせばいいというだけなの話なのです。
仕事をしていない正社員や、自分より出来が悪いと感じる正社員もいるでしょう。
でも、そこは関係ないのです。
(理不尽な条件を除いて)あなたは、与えられた仕事するだけ。
スポーツで相手の好機を、ひとつひとつ摘み取って行くように
成果を出すだけなのです。それが派遣社員だと私は考えています。
派遣社員には契約というものが付きまといます。
スポーツにおける「助っ人」と同じです。
スポーツのように「ホームランを打つ」「点を必ず取る」という助っ人ではなく
仕事をコンスタントにやり続ける助っ人なのです。
それができなくなった時にクビを切られるのは仕方ないことです。
契約を解除される理由は色々とあると思います。
余程理不尽な理由でない限り、契約がある以上そこで契約を解除されるのは仕方のないことです。
多少の温情はあるかもしれませんが
「(病気であったとしても)仕事ができない派遣社員」を
長い目で見てくれるほど社会は甘くないと思っています。
会社は「(派遣、正社員関わらず)働いている従業員を守らなければなりません」
それをするためには、働けなくなった人を長い目で見るわけにはいかないのです。
何度も言いますが、これは仕方のないことなんです。
スポーツの世界で、成績を残せなくなってしまった助っ人が契約解除されるの
と同じようなものです。
だから、体調管理や仕事に対する姿勢が凄く重要になってくるのです。
実は、私は3ヵ月毎の更新で、トータル10年働いていたところがあったのですが
次の契約直前に病気になりました。
一応、更新はしていただけたのですが、3ヵ月経っても体調が戻ることなく
契約を解除された経験があります。
悔しかったですが、病気になったことや、契約を解除されたことは
誰かが悪いわけではなく「仕方のないこと」なのです。
これが派遣で生きるということです。
もし当時、私が正社員であれば最低でも1年ぐらい見ていただけるたと思います。
正社員の方に、そういう方がいたので、最低1年は大丈夫でした。
うまくいけば、少し出社して休んでというのを繰り返していた人も
いたので、うまくいけばトータルで2~3年休めたかもしれません。
羨ましい話ですが、この道を選んだのは自分です。
だから「仕方ない」と思って次に向かって歩くしかないのです。
ただそれだけです。