大量の仕事が来たらラッキーと思え
私のいた製薬会社での化学分析の仕事は
毎日、同じ物を、同じ量だけ分析する。ということはなく
大体1週間単位で仕事が変わっていました。
ひとつ薬に対して、試験項目がいくつかありましたし、その量も変わります。
大衆食堂の調理場に似ているのかもしれません。
うどん、そば、カレー、親子丼、時にはパスタやオムレツまで
仕込み量も日によって違うところもあるでしょう。
それに似ていると思います。
だいたい月末になると、来月分の仕事量がわかるのですが
上司から渡された計画表を見て
「私、こんなにできません。誰かヘルプを入れてください」とすぐに訴える人がいます。
冷静に考えて「確かに、その量は多いな」と感じる場合は賛同できますが
「その量は、そんなに多いとは思わないよ」という場合の方が、多かったです。
もちろん、その人の技量は人によって違うのですが
そこを考慮しても「それは多くないよ」という場合が多かったです。
上司もこれを言われると大変です。
全ての人に仕事を振り分けているので、どこかで空きが出る人を探さなくてはなりません。
なぜ、すぐに「無理です。出来ないです。しんどいです。」
と言ってしまうんでしょう。
私なら「あ~この量はしんどいな~、嫌だな~、でもな~、慣れちゃうよね」
と思います。そうなんです。慣れちゃうんもんなんです。
慣れるとどういうことが起きるかというと
上司から大量の仕事を振られた時に、「はい、やっておきますよ」と
二つ返事で言えるようになるのです。
片や「できないです。無理です」と言い続けている人は
またしても「無理です。できません。」と返事をしてしまいます。
これが重なっていくと、歴然とした差がついてしまうのです。
たぶん、相乗効果で凄い差がついてしまいます。
文句ばかりを言う人には、簡単な仕事しか振られなくなっていきます。
これを「わ~い簡単な仕事ばかりで楽できて嬉しい」と考える人は、
成長できないですし、いつまで経っても評価されることはないでしょう。
しんどい仕事をするというのは、評価をしてもらえるチャンスですし
自分自身を高めるチャンスでもあると思います。
結果的にその「しんどい仕事」に慣れることができたら、それは「楽な仕事」に変わります。
「しんどい」って言葉、とりあえずで言ってませんか?