溶出試験等で使う無水リン酸水素二ナトリウムにはご注意
(この投稿は化学に関することで一般的な内容ではありません)
薬の分析項目の中に「溶出試験」というものがあります。
簡単に言うと、私たちが期待しているように
薬の主成分が溶け出てくれるかを評価するための試験です。
薬を飲んだとしても、成分が期待する通りに溶け出てくれないと意味ないですからね。
この試験をする際に使う溶液には「水」の他に「溶出試験液」というものがあります。
これは、市販品を使うところもあれば、それを自分たちで調製するところもあります。
この試験液を調製する際に「リン酸二水素カリウム」と「無水リン酸水素二ナトリウム」
の2種類をよく使うのですが「無水リン酸水素二ナトリウム」の
取り扱いには注意してください。
水に溶かす時に、先に水を入れて、攪拌しているところに入れないと
ガチガチに固まってしまいます。
よく料理で「ダマになる」という表現を使いますが、あれの酷いパターンです。
まだ柔らかい物なら、潰すとかして溶かすことはできますが
これは、本当にガチガチになります。
時間に余裕があるなら、攪拌し続けたら溶けるのかもしれないですが
忙しい時に、そんなことをしていたらえらいことになってしまうので
ご注意ください。